菅江真澄

菅江真澄は三河の人です。秋田領を本拠地にして各地をめぐり歩き、人々の生活習慣や民俗を観察しています。胆沢の地には天明5〜8年(1785〜1788)に訪れ、小山村徳岡(現在の胆沢区内)で肝入りを努める村上良知家や六日入村(現在の前沢区)で大肝入りを努める鈴木常雄家に滞在しています。「菅江真澄遊覧記」の「かすむこまがた」は、この地方の正月や小正月の民俗行事について、暖かいまなざしのもとに書き記しています。