茂井羅堰

茂井羅堰

この堰の歴史ははかりなく古く、元亀年間(1570〜72)に北郷茂井羅という女性によって開削されたといわれています。胆沢川沿いの下位段丘の開発を促しました。

茂井羅物語(伝説)

昔、面塚(現水沢区佐倉河字下河原)の北郷家にようやく待ちに待った、女の子が産まれました。しかし、なんとこの子はたいそうな醜女でした。名前は茂井羅(モイラ)。嫁入りもしましたが結局長続きせず、若柳で用水を開削し、堰を作り始めました。それは高地へと向かって掘るのでありました。里人達はその作業をいぶかりの目で眺めていました。モイラはこうして何日後には立派な田を作ってみせました。