エグネ

エグネ

散居の各屋敷の北西側に、杉を主として、栗、桐などを森のように植えて、冬の季節風から屋敷を守る防風林です。屋敷の境界という役割もあるし、冬は暖かく、夏は涼しく、緑豊かで、快適な住環境を形づくっています。

キズマ

キズマ

エグネの下に薪を重ねたものです。中には、その上に藁やトタンの屋根をかけて、遠くから見ると見事な塀のように見えるところもあります。エグネの下枝が欠けた部分を補い、防風や防雪を補いました。

長屋門

長屋門

長屋門は、江戸時代、郷村武士の家格を持つ家に多かったが、明治以降は、富農の屋敷にも作られるようになりました。長屋の利用は、その家に仕えた者が住む部屋や、農機具を収納する物置、作業所として用いられました。これもエグネやキヅマと共に富農層のシンボルといえます。