2008年 10月 8日 (水) 

       
盛岡タイムスより

■  全国から手紙届く 抗がん剤治療患者のためのタオル帽子に反響

 がん患者やその家族を支援する盛岡市の市民団体・岩手ホスピスの会(川守田裕司代表)が始めた、抗がん剤治療で脱毛した患者のための「タオル帽子」作りが大きな反響を呼んでいる。闘病中の患者を元気づけたいと、同会事務局長の吉島美樹子さん(47)=八戸市=らが6月から帽子作り講習会や希望者への型紙の配布を開始。この活動が新聞やテレビで紹介され、全国から問い合わせや感謝の便りが相次ぐようになった。寄せられた声を大事に、患者らの心と心をつなぐ活動を広げていきたいという。

  「早速、かぶってみたら、青い小花模様。幼いころ、走り回っているのが好きだったこと、野の花を摘んでは家に持ち帰り飾っていたことなどを思い出しました。帽子を持って入院します」

  「がん患者を身近に持つ身は本当に切なく、悲しく、無力さを感じます。全国のがん患者さんの心と心が本当にこの帽子でつながることを心からお祈りします」

  「わたしも治療中に家の中で過ごす時、外出の時、とても困りました。この気持ちを忘れずに今、治療をして『どうしよう…』と悩んでいる方の役に立ちたい」−。

  型紙や見本の帽子を受け取った人からの便りは、これまでに468通に上った。北は北海道から南は沖縄まで。これから抗がん剤治療に臨む人、闘病中の家族や友人を励ましたいという人、闘病の経験を生かして人のために役立ちたいという人−。つづられた一言、一言から熱い思いがにじむ。

  タオル帽子は抗がん剤の副作用で脱毛した患者のための手作り帽子。フェイスタオル1本から手縫いで1個の帽子が完成する。肌触りが良く、色柄も自由に選べる。かつらより安価で実用的。何より作った人の思いが伝わる。

  同会では現在、12人のボランティアが見本の帽子作りに励む。希望者には材料費、送料込み千円で、型紙と見本の帽子を送っている。「縫い仕事なら手伝える」とボランティアを申し出たお年寄りや「友人のために縫ったけれど、間に合わなかった。会で役立ててほしい」と完成した帽子を届けてくれた人もいた。

  吉島さん自身も悪性リンパ腫の闘病経験者。タオル帽子の普及を思いついたのは「母親のかつらの購入が間に合わない」との女性会員の相談がきっかけだった。以前、患者会で知ったタオル帽子を思い出し、型紙を用意して勧めたところ、この女性は夜なべして母親のために帽子を縫ったという。その後、女性から母親が亡くなる数日間、とても喜んでくれたと感謝のメッセージが届いた。

  「患者さんや家族の方は帽子が欲しいわけではない。帽子に込められた思い、自分たちのことを気に掛けてくれる人がいるということがうれしいのだと思う」と吉島さん。「患者さんのことを第一に、背伸びせずにできることを続けたい」と話す。

  川守田代表は「岩手の地道な活動に、これだけの反応があるということは、一般の患者さんや家族の声を受け止める場が、まだまだ少ないということ。声を出せずにいる人のため、やらなければいけないことはたくさんある」と気持ちを引き締める。

  希望者への型紙や見本帽子の配布、作り方の講習会は今後も続け、患者や家族が共に支え合えるネットワークを広げていく。同会が12日に盛岡劇場で開く「第4回樋口強いのちの落語講演会」の会場でも、タオル帽子の展示と型紙配布を予定している。

患者さんへ届けタオル帽子















 2008年67()、岩手県盛岡市「総合福祉センター」にて「タオル帽子講習会」が開催されました。
参加者は
30名、患者さんのご家族やお友達、ボランティアなど様々な方々が、一針一針思いをこめて縫い上げました。



「抗がん剤で髪の毛が抜ける」と気にかけている患者さんの家族へ作ってあげたのがきっかけです。
髪の毛が抜けると言うことは非常に辛いと共に、薬の副作用をまのあたりにする瞬間で言葉には出来ない衝動にかられ、
患者さんの精神的な負担ははかりしれません。

抜け始めてからあわてないためにもかつらや帽子、バンダナ、スカーフ、ナイトキャップなどの準備をしておくと少し不安も
解消します。
外出用にはかつらでも、院内・室内・就寝用にはタオル帽子が最高です。
フェイスタオル一枚で出来、吸水性や肌触りも抜群。何よりも蒸れないのが嬉しいです。
その場面、その時の患者さんや悩んでいる方々の立場になり寄り添うことの大切さを形にしたのが今回のタオル帽子です。
「他にも必要としている人が沢山いるのでは?」みなさんも作ってみませんか?
気がめいってしまいがちな治療や副作用ですが、たった一つの帽子が患者さんを笑顔にしてくれるでしょう(^_^)v(吉島)

必要な方には、型紙・仕上がった帽子をお譲りしています。また、帽子を作製してくださるボランティアさんも募集しています。下記へ問い合わせ下さい。

 <岩手ホスピスの会 事務局>
郵便 ・・・〒031-0823 八戸市湊高台6−4−22 吉島方


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追ってこちらからご連絡いたします。
(発送まで1週間ほどお時間をいただいております。
また、送付依頼後3週間〜1ヶ月位お待ちの方がいらっしゃいましたら、
大変申し訳ありませんが、再度こちらの方にご連絡をお願い致します。)


タオル帽子の作り方


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