心つなぐタオル帽子 岩手ホスピスの会が10日講習会

がん患者のためのタオル帽子。右が簡易型

 がん患者をサポートするボランティア団体「岩手ホスピスの会」(盛岡市)は10日、患者用のタオル帽子作り講習会を盛岡市総合福祉センターで開く。裁縫が苦手な男性でも作れる簡易タオル帽子も紹介する。

 タオル帽子はタオル1本と裁縫セットがあれば作ることができ、安価な上、蒸れにくい。抗がん剤治療を受ける患者にとって脱毛は大きな悩みとなっていることから、岩手ホスピスの会では普及に力を入れている。

 講習会では製作に2時間ほどかかる通常のタオル帽子に加え、直線縫いだけの簡易型の作り方を紹介する。「縫い物は苦手だが、家族に縫ってあげたい」という男性らの要望を受けて考案し、誰でも1時間ほどで作れるという。

 岩手ホスピスの会の川守田裕司代表は「タオル帽子は患者さんと家族らの心をつなぐ。利用者の評判も良く、ぜひ多くの人に知ってもらいたい」と話している。

 講習会は午後1時半から午後4時まで。材料代1000円。裁縫セット、はさみは各自持参。定員30人。連絡先は岩手ホスピスの会090(2604)7918。

河北新報 20090108日木曜日