がん患者サロン開設 岩手医大病院(河北新報、200948日)

がん患者や家族が病状の相談などができるサロン

 岩手医大病院(盛岡市)は7日、がん患者や家族が自由に出入りし、医療ボランティアらと情報を交換し合う常設サロンを院内に設置した。薬剤師、医療ソーシャルワーカーらも交代で詰め、相談に応じる。病院常設型のサロンは東北で初めて。


 サロンは病院3階の約28平方メートルの小部屋に設けた。利用は月―金曜日の午前10時半から午後4時半まで。看護師免許を持つ事務員1人が常駐。週4日は午後1時半から3時間、薬剤師、看護師、ソーシャルワーカー、栄養士の4者が交代で、患者らの疑問などに答える。

 

 運営面では月に2回程度、女性のみが入室できる日をつくる。スタッフとして「岩手ホスピスの会」(川守田裕司代表)などのボランティア団体がかかわり、支援する。


 サロンの目的は(1)患者同士の親睦(しんぼく)(2)患者や家族への情報提供(3)相談機能―の3点の充実化。池田健一郎腫瘍(しゅよう)センター長は「ボランティアと連携し、患者が安心できる医療体制を整えたい」と話す。

 

 岩手ホスピスの会の川守田代表も「院内で常時、患者さんと接する機会が増えることは喜ばしい」と期待している。連絡先は岩手医大病院019(651)5111。