−緩和ケアの充実を訴える−
第3回がん患者大集会で講演しました!
全国からがん患者たちが集まって、がん医療の課
題について話し合う「第3回がん患者大集会」が
8月26日、
れ、全国から約2千人が参加しました
がん患者大集会はがん治療に優れた病院などの情
報を求めてさまよう「がん難民」をなくし、患者
の声を医療政策に反映させようと、05年に第一回
目が開催され、今年4月に施行されたがん対策基
本法整備の大きなきっかけになりました。
3回目の今大会はがんによる体と心の痛みを取る「緩和ケア」がテーマ。大会ではまず柳沢厚労相があいさつし、本年度のがん対策予算に比べ来年度は三割増の予算要求をしていると述べ、国としてもがん対策に力を入れることを強調し、「治療の初期段階からの緩和ケアを重点施策に盛り込む」と述べました。
次に「がん患者と家族の思いを伝えよう」というテーマで、岩手にホスピス設置を願う会や人気アナウンサーだった故・逸見政孝さんをがんで失った妻の晴恵さんら4人のがん患者や遺族が講演し、がん患者が抱える心や体の苦しみを医療従事者や家族らが理解する大切さを訴えました。 また、後半部約1時間半に渡って行われたシンポジウム「がん患者の心と体の痛み」でも6人のパネラーの1人として岩手にホスピス設置を願う会が緩和ケアの重要性について語りました。
2007年8月26日第3回がん患者大集会・アピール要約 |
1.すべてのがん診療に携わる医師が緩和ケアの研修を3年以内に受けること。 |
2.在宅での緩和ケアについて体制整備を急いでほしい。1項の要望と同じ趣旨で、在宅における緩和ケアの関係者(医師、看護師、薬剤師、介護関係者等)が専門的な研修を3年以内に受けること。 |
3.国民に対して「がんの痛みはもう我慢しない、我慢させない」という大々的なキャンペーン・啓発活動を行うこと。 |
最後に、がん治療の痛みを和らげ、患者を思いやる緩和ケアの充実を国に求めるアピール文を採択しました。このアピール文は後日厚生労働省に手渡すと共に、都道府県や関係する学会にも送付することになりました。(川守田)