がん患者にタオル帽子普及 吉島さんシチズン賞受賞


 【東京支社】がん患者のためにタオル帽子の普及活動に取り組んでいる岩手ホスピスの会事務局長の吉島美樹子さん(48)=八戸市=が2009年度のシチズン・オブ・ザ・イヤー(シチズン賞)に選ばれ、27日に東京のホテルで表彰式が行われた。

 同賞はシチズンホールディングス(東京、金森充行社長)が社会に感動を与えた市民を顕彰するために創設し、今年で20回目。今回は吉島さんのほか2人が受賞した。

 抗がん剤の副作用で脱毛した患者に役立てようという吉島さんら同会の活動が共感を呼び、全国にタオル帽子が広がっていることが評価された。

 式では、金森社長が「素晴らしい活動に感謝するとともに今後の活躍に期待したい」とあいさつ。賞状を受けた吉島さんは「草の根の活動が評価されてうれしい。患者さんからの『ありがとう』との言葉を励みに活動を続けてきた。次世代に伝えていきたい」と感謝の言葉を述べた。

【写真=金森充行社長から賞状を受ける吉島美樹子さん】

(2010/01/28)