<市民防災フォーラム〜岩手・宮城内陸地震から1年>
 (一関文化センター;平成21年6月14日)
 

 一関市、岩手県、国土交通省岩手河川国道事務所主催のフォーラムに参加しました。
 一関市は、水害を想定した災害対策が構築されていたので、対策本部の立ち上げは早かったそうです。
岩手大学齋藤副学長の基調講演では、
   ・地震はどこでも起きる。
   ・地震の正確な予知、予測はできない。
だから、「減災への努力が必要」と強調していました。
パネルディスカッションでは、課題が幾つか出されました。

 1.地域防災の主役は、住民や地元防災組織である。そのために、
    ・顔の見える防災ネットワーク作りを平時から築いておく必要がある。
    ・消防団員の増員と、活動に対する職場等の理解が必要。

 2.災害時の情報共有化を強化する。そのために、
    ・被災地から情報を確実に発信する方法や通信システムをつくる。
    ・災害対策本部とマスメディアが情報を共有できる場を構築する。
    ・市の災害対策本部に県や国の職員を常駐させる。
    ・緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)と地域状況に詳しい住民や技術者とがペアになって活動する。

 3.風評被害を少なくするための報道、例えば、「**地区は被害は無い。」なども必要。

【フォーラム開始前の会場】


【パネル展】

当NPOの他、一関市、岩手県、国の各機関の写真パネルの展示です。
地すべりやがけ崩れなどの状況、対策などを解説してあります。
県民生活センターによる家具類転倒防止器具のテスト結果も紹介してありました。
興味のある方は「岩手県立県民生活センター 019-624-2209」へお問い合わせを。

【起震車乗車体験】

兵庫県南部地震や関東大地震を体感できました。