御神坂沢土石流の現地踏査速報

 【場所】 岩手県岩手郡雫石町長山,県道網張温泉線 御神坂駐車場から御神坂沢
 【災害発生日時】 平成18年8月18日 16:10頃 (岩手日報)
 【実施日時】 平成18年8月23日 14:15〜17:00

【土石流の先端部】

県道(左側)と駐車場(右側)が一面,土石と流木に覆われる。
【流されたRV車】

土石流により御神坂駐車場から路外に流された。

軽傷者1名。

土石流の中心から外れていたことが幸いしたと思われる。
【泥だらけの開通記念碑】

石川啄木の望郷歌を入れた小岩井有料道路の開通記念碑が駐車場の北端に建っている。

「岩手山 秋はふもとの三方の 野に満つる蟲を何と聴くらむ」
               啄木

写真奥が御神坂沢。
【駐車場から約300m地点】

渓床が浸食されたような状況。
【林道を完全に覆う土石と流木】

林道は盛土して作られていたと思われる。
【土石流で埋まった堰堤】

堰堤(御神坂沢谷止)が径2m以上の巨石の流出を防いだ。

駐車場から約500m上流。
【堰堤上流部の巨石】

堰堤の上流部は径1〜2mの巨石(安山岩)が尾根状に堆積している。
【堰堤の上流約300m地点】

現在の渓床から約6m上まで土石流が流れた跡が見える。

巨石は比較的少ない。
【堰堤の上流約800m地点】

ここから上流は一転して,土石が堆積している。

更に上流約200m地点では,堆積部の幅は約40mある。
【堰堤の上流約1.6km地点】

右岸(向かって左)の崩壊地との合流部(写真の白っぽい箇所)。
巨石が厚く堆積している。

写真右の露岩には,数枚の薄い溶岩層が見える。
【堰堤の上流約1.7km地点】

右岸の崩壊地。
駐車場からも見える。

崩壊土砂に草木が生えている。
今回の土石流には無関係のようだ。
【堰堤の上流約1.7km地点】

崩壊地との合流部から,本流の上流方向。この先に滝がある。

この付近は土石がかなり厚く堆積している。

この地点でも,現在の渓床から約5m上の枝に泥が付着している。

土石流は更に上流で発生したと思われる。
【堰堤の上流約1.7km地点 左岸の合成写真】

<平成18年8月23日作成,8月24日一部修正>