特定非営利活動法人防災ネットいわて

設 立 趣 旨

近年、風水害、土砂災害、地震・津波等の自然災害が多発している。我々が住む岩手県においても平成15年に発生した釜石土石流災害のように尊い人命が失われている。また「宮城沖地震」が今後30年以内に発生が予想されるなど、県民が「安全で安心して暮らせる」生活環境が脅かされている。

このため行政は、住民の安全確保のために各種ハード対策を進めているが、危険箇所の多さに加えて、国や地方自治体の財政悪化などから、対策が追いつかないのが現状であり、土砂災害防止法に代表されるようにソフト対策に転換している。ソフト対策の最も大切なことは、危険箇所に住む住民が防災の知識を持って危険を察知し、自主的に避難することであるが、自然災害はその複雑さから判断が難しく、専門的知識が必要となる。また自然災害は地形や地質と密接な関係があり、岩手県各地でもその地域特性を有する。

この様な状況の中で特定非営利活動法人「防災ネットいわて」は、岩手県に在住する自然災害の専門家を中心に組織した防災ネットワークを構築し、市民の防災に関する知識の向上及び意識の高揚に努めるとともに、地域における自主防災のへの取り組みを支援するなど、防災対応能力の向上及び災害発生時における復旧支援等に寄与することを目的として設立するものである。

平成17年11月30日